これまで肝臓ガンは、約200万人とも300万人ともいわれるC型肝炎の影響が強調されてきた。しかし、水に含まれている塩素イオンや総トリハロメタンは見逃せない。C型肝炎自体すでに重症の肝臓疾患である。そのうえに塩素やトリハロメタンを多く含む水を飲むために、弱った肝臓に負担をかけ、肝炎の悪化に結びつくのではないかと考える。水質汚染とガンの関係をぜひとも医学者に専門的に研究してもらいたい。
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これまで肝臓ガンは、約200万人とも300万人ともいわれるC型肝炎の影響が強調されてきた。しかし、水に含まれている塩素イオンや総トリハロメタンは見逃せない。C型肝炎自体すでに重症の肝臓疾患である。そのうえに塩素やトリハロメタンを多く含む水を飲むために、弱った肝臓に負担をかけ、肝炎の悪化に結びつくのではないかと考える。水質汚染とガンの関係をぜひとも医学者に専門的に研究してもらいたい。
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滋賀県は第5章で述べたように,水の汚染が少ない琵琶湖に流れ込む川の上流域を水源としている。50歳代以上の人口10万人あたりの肝臓ガン死亡者数は50.4人と、全国平均72.26人より三割も少ない。滋賀県の数字が平均と仮定して、全国の死亡者数を50歳代以上の人口から割り出してみると、99年の死亡者数は23,586人となる。実際の死亡者数は33,816人だから、年間10,230人減少する計算になる。
つまり、日本中が滋賀県なみの水質になれば、約1万人の死亡者が減るのである。すべて水質の影響とは言えないものの、一定程度の因果関係がこの1万人に関しては間違いなくあると私は判断している。
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それでは乳ガンはどうか。99年には全国で8,882人の女性が乳ガンで死亡している。水質汚染との因果関係は肝臓ガンほど明確ではないが、影響は無視できない。大都市人口密集地域の河川下流域に多いからである。滋賀県の40歳代以上の女性人口10万人あたりの乳ガン死亡者数は20.5人と、全国平均26.06人より二割強も少ない。肝臓ガンと同様に、この数字が平均と仮定すると、全国の死亡者数は6,987人となる。年間1,895人は、水質汚染による影響が強いと考えられる。
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次に、胆のうガンを考えてみよう。農業が盛んな道県で多い胆のうガンでは、99年に14,897人が亡くなった。原因として指摘された除草剤CNPの使用は禁止されたが、土壌の汚染は続いている。
日本で水田除草剤の影響が少ない地域の1つは、神奈川県だ。水源の多くを依存する相模川流域には、水田が少ない。99年における50歳代以上の人口10万人あたりの胆のうガン死亡者数は25.6人と、全国平均31.83人より二割少ない。神奈川県の数字が平均と仮定すると、11,980人になる。したがって、全国の死亡者数との差である2,917人が、水質の影響が強いと判断できる。
以上のような試算をしていくと、肝臓ガン、乳ガン、胆のうガンの合計だけで、年間約15,000人が水質汚染の影響によって亡くなっている可能性が強い。
このほか、悪性リンパ腫、卵巣ガン、膀胱ガン、前立腺ガン、すい臓ガンも、水質の影響を受けている可能性がある。
交通事故の死亡者数は年間10,000~13,000人である(統計によって差がある)。仮に交通事故と比較しても、水質汚染の影響と見られるガンによる死亡者数のほうが多いのだ。安全という前提に立ち、WHOの水質安全基準や厚生労働省の水質基準を満たしているにもかかわらず、年間約15,000人が、水質汚染によると考えられるガンで亡くなっているのである。
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